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”web関連の記録”

読書記録5:深田浩司『いちばんやさしいコンバージョン最適化の教本 人気講師が教える実践デジタルマーケティング』(インプレス出版、2017年)

深田浩司『いちばんやさしいコンバージョン最適化の教本 人気講師が教える実践デジタルマーケティング』(インプレス出版、2017年)を読了しました。今回この本を選んだのは、ABテストに関して触れる機会があり、まずはコンバージョン最適化についての理解を深めることを優先しようと思ったためです。

Conversionは英単語的な意味で捉えると「転換、変換、換算」を表しますが、例えばサイトという観点から捉えると「サイトに訪れたまだ顧客ではない段階のユーザーが顧客に転換する」という意味で使用されます。コンバージョン最適化を図る上では、CROPフレームワークが課題解決のための重要な地図の役割を果たしており、CROPフレームワークは以下の「3つの階層」から成り立っています。

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上記から、それぞれが1つ上の層の仮説に基づいて次の層の仮説が立てられていることが読み取れます。つまり「3つの階層」は「仮説の階層」であるということです。するとここからもう一つ気になってくるのはKPIに関してです。ここまでの流れからも、コンバージョン最適化に際して仮説を表したKPIツリーは有効に活用できるということが理解できるようになります。

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KGIKPIツリーの最上位に位置し「最重要指標」とも呼べる目的の達成度を指標化したものであり、最上位に位置するので必ずKGIは1つでなければならないものです。この本に基づいた定義をするならば、KGIの構成要素がKPIとして位置づけされます。KPIは「中間的指標」となるため、KGIとは異なり複数設定可能なものです。KPIツリーが想像できたら、どの部分が改善可能であり、そこに対してどう施策をし解決していくのかが最終的な目標達成に繋がるプロセスになっていくのです。

この本では、コンバージョン最適化に関しての導入部分から段階を経て、それぞれのサイトのタイプ別に特化したKPIツリーの作成方法に到るまで非常にわかりやすく書いてあり、読了後は曖昧だった部分についての理解が深まりました。ABテストに関しても触れられていたので今後のスケジュールにもあるようにABテストの本を読了後は、まとめ記事も執筆します。また、今回から図形を作成してみました。わかりやすい記事にするための工夫も忘れずに頑張っていきたいと思っています。

いちばんやさしいコンバージョン最適化の教本 人気講師が教える実践デジタルマーケティング
 

読書記録4:広瀬信輔『アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南』(翔泳社出版、2016年)

広瀬信輔『アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南』(翔泳社出版、2016年)を読了しました。この本を読んだ理由としては、ネイティブアドに関して非常に興味があったので、まずは基礎知識を固めてから追っていきたいという思いからです。

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いきなり本題に入ってしまいますが、インフィード広告ネイティブアドの違いって最初は全く曖昧でわかりませんでした。しかしこれらが大きく異なっていることはこの本を読んでから明確に理解できるようになりました。

▶︎インフィード広告

 コンテンツとコンテンツの間に表示される体裁の広告のこと。

 →具体的な広告のフォーマットを表す。

▶︎ネイティブアド

 広告掲載面に広告を自然に溶け込ませて、まるでコンテンツの一部であるかのように見せることを目的とした広告のこと。

 →具体的な広告のフォーマットを表していない。

上記からもわかるように、インフィード広告ネイティブアドは言葉自体の階層が違います。 インフィード広告はネイティブアドの一種であると捉えることも可能ですが、インフィード広告の全てがネイティブアドと言えるわけではないのです。

ここまでの流れから考えてもネイティブアドはすごく魅力的に思える要素が沢山あり、実際に見る機会も多いです。しかし同時に背負わなければならないのがリスク面です。

▷ネイティブアドのもつ「広告を自然に溶け込ませる」という特徴から生まれるリスク

 →コンテンツ目的のユーザー目線で考えると、広告リンク先の情報が「売り込み色が強すぎる」や「コンテンツとの関連性が低い」ページだとその広告に対しての嫌悪感だけでなく、しまいにはメディア自体への不信感にも繋がってしまう恐れがある。

ネイティブアドはユーザーに見てもらいやすい反面、ユーザーに対する配慮が充分でないと”ユーザー行動の邪魔をする広告”として認識されてしまうかもしれないのです。 ここで大切なのは、広告をコンテンツとしてユーザーがクリックした際に読んでもらえるだけの質が備わっているかになってくるとこの本では述べられていました。確かに、自身でもコンテンツだと思い込んで広告を踏むことがありますが、その際にどう感じるかは読みたくなる広告であるかどうかだと思います。

価値があるかないかに関しての判断は、ユーザーがページを閉じてしまったり、サイト内の他のページに行くことなく途中で帰ってしまったり(これが離脱率直帰率に繋がるわけですね)を圧倒的なスピードで行うため、広告とかその辺に関しての質もメディア自体の質を間接的に左右することになってしまうってことですね。

広瀬信輔『アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南』(翔泳社出版、2016年)を読了してみて、ネイティブアドに関する基本的側面の理解促進に繋がり非常に面白かったです。単に面白かったと言うと少し味気ない気もしますが、もちろんこの本にはネイティブアドのことだけでなく、種々の広告に関する情報やユーザー分析ニーズ分析の部分まで触れているので興味の幅がさらに広がった気がします。

アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南

アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南

 

 

読書記録3:ピクセルハウス『世界一わかりやすいIllustrator 操作とデザインの教科書 CC/CS6対応版』(技術評論社出版、2017年)

ピクセルハウス『世界一わかりやすいIllustrator 操作とデザインの教科書 CC/CS6対応版』(技術評論社出版、2017年)を読了しました。今回この本を読んだ目的としては、これまで遊びとしてしか使用したことがなかったIllustratorを、もっと技術的に使用できるようになりたいという思いからです。

まず、この本ではタイトルからもわかるようにIllustratorの操作について図解されています。Lesson形式で書かれており、1Lesson終了ごとに練習問題がついているので、覚えた内容を簡単に確認するのにとても便利です。Illustratorの操作に関しては、この本やその他多くの本が説明しているのでこの記事では触れませんが、印象に残った基本的な知識だけ記録しておこうと思います。

▶︎ グラフィックソフト

 ベクトル(ドロー)系ラスター(ペイント)系に分類される。

▶︎Illustrator

 ベクトル系ソフト

 →ベクトル系ソフトでは円や長方形などの図形がひとかたまり(オブジェクト)として描画される。

 →オブジェクトは、数式により記憶されているので、拡大縮小や変形しても劣化しない。

 →オブジェクトは独立しているため、後からオブジェクトを個別に選択して移動や変形、削除が可能。

ピクセルハウス『世界一わかりやすいIllustrator操作とデザインの教科書 CC/CS6対応版』(技術評論社出版、2017年)を読了して、Illustratorの大きな可能性を感じたのは言うまでもないのですが、ここから実際に活用できるようになりたいので、今後の予定にも組んでいるように後々はバナー作成などに挑戦していこうと思っています。

 

読書記録2:安藤 篤史、岡本 秀高、古賀 海人、深沢 幸治郎『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』(技術評論社出版、2017年)

安藤 篤史、岡本 秀高、古賀 海人、深沢 幸治郎『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』(技術評論社出版、2017年)を読了しました。前回読了したコンテンツマーケティングの本から再びワードプレスに関して興味が湧いたので、復習として今回この本を読みました。

ワードプレスWordPressは、世界的に見ても多く使用されているCMSの一つです。国内で考えてみても圧倒的なシェアを誇っていると言えるでしょう。ワードプレスを使用したコンテンツマーケティング、つまりはオウンドメディアの運用にはワードプレスが欠かせないツールとなっています。それゆえに知識レベルに差があるとメディアの運用で少しばかり得をすることもあるかもしれません。

オープンソースのソフトウェアである」ということはワードプレスの大きな特徴ですが、注目すべきなのは入手自体に料金は発生せずユーザー対してはどのような用途であっても自由な利用が保証されているということです。要するに、使い方によって何にでもなれるということですよね。ブログメディアってすごいと改めて思う瞬間です。ドメイン取得だとか、レンタルサーバーだとかそういった話を始めれば当然費用も発生してくるのですが、今回はその部分は無しとしておくことにします(別記事でドメインレンタルサーバーについては執筆予定です)。

本文中に記載されていた中でも重要だと思ったのは、ワードプレスにおけるコンテンツ管理の考え方です。

・内容(コンテンツ)

・外観(アピアランス

・機能 

上記が意識するべきウェブサイトの三大要素であると記述されており、さらにはこれら3つの要素が別々に管理できる仕組みを保つことが重要であるとも書かれていました。 この「3つの要素が別々に管理できる仕組みを保つ」というのは、管理画面上での機能編集の動かし方がそれぞれに自立していて、例えばデザインの編集だったら外観のみをいじることができるし、開発系の編集だったら機能面をいじれるといったように依存しあっていない仕組みです。これが本当に素晴らしいということを頭の片隅に浮かべつつ、実際の編集に取り掛かるのですが、本書では設定から管理画面の使い方まで丁寧に書かれていて初めての人でもわかりやすい説明が施されていました。

安藤 篤史、岡本 秀高、古賀 海人、深沢 幸治郎『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』(技術評論社出版、2017年)を読了してみて、なんやかんや実践してみたら効果ありそうと思ってしまったので、実はブログメディアの運用を開始することになりました。軌道に乗ったらそのブログメディアも紹介する予定です。また、本書でも少し触れられていたSQLについても現在かじっている段階なので、近々まとめ記事でも書こうかと思っています。

世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書 (世界一わかりやすい教科書)

世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書 (世界一わかりやすい教科書)

 

 

読書記録1:宗像 淳、亀山 將『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り』(インプレス出版、2015年)

宗像 淳、亀山 將『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り』(インプレス出版、2015年)を読了しました。1冊目にこの本を選んだ理由としては、マーケティングに際してコンテンツマーケティングに興味があったことや実際に某ブログメディアの運用でSEO対策などに打ち込んでいたことなどが挙げられます。

まず、この本ではコンテンツマーケティングとはそもそもなんの為に行うのか、どうしてこの方法が有益だと考えられるのかが丁寧に述べられています。ネットマーケティングの主役はSEM/SEOであると考えられていますが、成果をみる指標であるCPCを下げることへの限界が見えつつあることなども含めてCPAに価値を置くようになってきました。しかし、傾向もすでに変化してきており、従来までのように”安価に抑えてさらに効率よく新規ユーザーを獲得する”という考え方よりもLTVの向上にフォーカスを置くようになったのがコンテンツマーケティングが有益な方法と考えられる要因の一つであることが、この本からより深く理解できました。

まだニーズが顕在化していない潜在的なユーザーに対してのコンテンツを充実させ、そのサービスの存在を認知してもらうことが第一にすべきことであり、段階を踏んで最終的には課金へと誘導していくのが特徴だと説明されていました。ここからも予想はつくと思いますが、マーケティングや営業の世界に大きな変化が起きていて、マス広告・ネット広告・セールスなどの「売り込むこと」に重点が置かれた宣伝手法では、ユーザーが引き気味になってしまうことがわかります。これは、ユーザーが知りたいと思ったらすぐに詳細情報を検索できるという現代ではあたりまえの現象に左右されていると言えるのかもしれません。

コンテンツマーケティングのポイントとして、この本の中に挙げられていた特に重大なものとしては、

・価値あるコンテンツを作る

・顧客を育てる

・ファン化する

上記3点でした。この3点をよく読み込んでみると、「ユーザーにとってハードルが低く、容易に入手できるものがあるかどうか」というサービスやあるモノ(商品)に対する入り口をなるべく高く設定しすぎないことと、次の段階に進んでもらうための信頼のおける、且つ充実したユーザー自身が本当に欲しい情報があるかどうかがキーになってくることがわかってきます。ユーザーは自ら欲しい情報を簡単に収集できるネット環境が整備された状況下において、主体的に意思決定を行うことができます。例えば新商品や新サービスの情報は、テレビや実際の店頭からよりもネット検索が圧倒的に多いのはすぐに受け入れられる事実ですよね。

また、気になったのがコンテンツの多言語展開に関する記述でした。コンテンツの多言語展開が安価に素早く対応できてしまうのは、急速に発展したネット環境がもたらした産物とも言えるのではないでしょうか。これによってグローバルをターゲットにでき、費用対効果も期待できるのでは?と希望を感じてしまいました。でもそれにはもちろん質的な問題もあるかと思いますが、方法によってはものすごい効果を生み出しそうです。

CMSの充実化に伴い、簡単にブログメディア等を立ち上げることができるようになってきて、そこで立ち上げたブログメディアはどう運用していけばいいのかが課題になってくると思います。そんな時には、文中に登場していたエバーグリーンコンテンツトレンド型コンテンツを上手く組み合わせながら運用するコツのようなものがこの本には記載されていて、非常に面白かったです。

宗像 淳、亀山 將『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り』(インプレス出版、2015年)を読了してみて、以前も使用していたワードプレスを使用したブログメディアの運用について更に興味が湧いたので、その辺についても今後学んでいこうと思っています。