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”web関連の記録”

読書記録13:松尾茂起『沈黙のWebライティング』(エムディエヌコーポレーション出版、2016年)

 松尾茂起『沈黙のWebライティング』(エムディエヌコーポレーション出版、2016年)を読了しました。以前に同シリーズのマーケティング版を読んだことがあり、内容が対話形式になっていて面白かったのでライティング版も読んでみました。

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 USP(Unique Selling Proposition)=他にはない独自の強み

例えば、本書では旅館の宿泊客を増やしたいという目的のもとでストーリーが進んでいくのですが、ユーザー目線で考えると他のいくつもの旅館の中からあらゆる要素を比較して宿泊する旅館を最終的に決定するという事実があります。そのため、他の旅館との比較ポイントにはっきりしたUSPを打ち出すことが大事になってくると言えます。しかし、老舗旅館などの”老舗”というポイントをUSPとして出すには少し弱いのです。なぜなら”老舗”とうたっている競合は、もう既に沢山存在していると考えられるからです。つまりUSPを設定する際には、以下の2つのポイントを軸として考える必要があると本書で述べられています。

1:競合に真似されにくいこと

2:競合と同じステージで闘わずに済むこと

例外としては、競合とコラボレーションして双方のプランを紹介し合うという闘わない方法も可能性として考えることができるとも書かれています。

上記に紹介した以外にも、リライトやバズにつながるコンテンツ作成に関しての記述があり、その中でアブラハム・マズローの欲求5段階説を用いていたり興味深い内容ばかりでした。