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”web関連の記録”

読書記録6: 野口 竜司『A/Bテストの教科書』(マイナビ出版、2015年)

 野口 竜司『A/Bテストの教科書』(マイナビ出版、2015年)を読了しました。ABテストに関してマーケのお手伝いをしていた際に触れたことから興味を持ち、今回はこの本を選びました。

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(↑クッキーA)

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(↑クッキーB)

例えば上の写真を2パターン用意してブログの画像にそれぞれ設定したとします。その時、クッキーAとクッキーBはどちらの画像に設定した方がより多くクリックされたかを調査する、簡単に言えばこれがABテストですね。

サイトだったら、サイト自体のリニューアルなど本体そのものを全て変更するのは大変な労力と費用がかかります。しかし、リニューアルという考え方自体を変えてしまえば費用対効果が十分に見込めるのです。オバマ前大統領もABテストの恩恵を少なからず受けて成功したと言ってもいいとこの本は語っています。オバマ氏は、大統領選挙の際にwebで寄付の支援を募っておりましたが、その際にGoogleでプロダクトマネージャーをやっていた方がオバマ氏のウェブマスターを務め、ABテストの手法を利用して追加寄付を劇的に増やしたとして知られています。ABテストを行うだけで、新たな可能性を見込めるかもしれないと期待が大きいです。現状すごくスタンダードな方法として活用されていますよね。

ABテストの仕組みについては様々な本やサイトに紹介されているのでここでは触れませんが、印象に残ったものについて記述していきます。

ヒートマップ調査に関してです。ユーザーのマウスクリックやページスクロールの状況を可視化することが可能な分析方法の一つです。詳細は以下サイトにあるのでリンクを貼っておきます。

ユーザーがページのどの部分までスクロールして読んだのかの把握や、どの部分が多くクリックされたのかなどを簡単に見つけることができます。またどのあたりでページを離脱したのかさえも可視化されているため、すごく便利な分析ツールだなと思いました。ヒートマップで分析して、離脱率が高かった場所について手直しする余地が残っているかどうかを検討してさらにはその部分を手直しすることが改善に繋がるのですが、ここでABテストが登場するわけですね。

今回は、野口 竜司『A/Bテストの教科書』(マイナビ出版、2015年)を読んでみて、ABテストの実践的な分野に触れられて良かったと感じています。この本は今後も長く使えそうなので、実際にABテストする機会があれば再び本書を読み込みたいと思っています。

A/Bテストの教科書

A/Bテストの教科書